悪質な有料アダルトサイトにひっかからない為に

インターネットが発達した昨今、ワンクリック詐欺と呼ばれる詐欺行為が横行しています。このワンクリック詐欺とは、ウェブページ上で特定箇所をクリックしただけで「登録完了」や「登録料、利用料等が自動的に請求される」といった表示をユーザーに見せ、不当に金銭を搾取しようとする手段を指します。本稿ではそういったワンクリック詐欺に遭遇しない方法と、万が一遭遇してしまった際の対処方法について考えていきます。

 

 

ワンクリック詐欺に遭遇しないために

 

インターネットを利用する上で、リンクをクリックしてリンク先の別サイト、もしくは別ページに移動するという行為は必然的に行わなければならない行為です。ですので、一見するとワンクリック詐欺を回避することは不可能であるかのように感じられるかもしれません。実際、100%完全に回避することは非常に困難ですが、自分である程度の予防線を張ることは可能です。ここではそれについて考えてみましょう。
使用しているブラウザ(Internet Explorer, Firefox, Opera等々)によって手段は様々ですが、世間で流布しているブラウザのほぼ全ては「クリックする前にリンク先のURLを確認する」機能が備わっています。マウスカーソルをリンクに会わせる(オンマウス状態にする)だけでリンク先のURLを表示してくれるブラウザもあります。その機能を利用して、リンクをクリックする前に「リンク先のURLがおかしな形式、見慣れない形式になっていないか」をクリック前に確認する習慣をつけましょう。これをするだけでワンクリック詐欺に遭遇する可能性を大きく下げることができます。
「見慣れないURL」という曖昧な表現をとりましたが、具体的には「何を意味しているのか分からない文字列がURLに含まれる場合」を指します。詳細を述べると或る程度の専門的な用語や知識が必要になってきますので本稿では触れることはしませんが「URLの文字列にはきちんと意味がある」ということを覚えておけば、意味不明の文字列が羅列しているリンクを無作為にクリックしてしまう危険性は大きく下がります。

 

ワンクリック詐欺に遭遇してしまった際に

 

前段で述べたように、いくら自分で予防戦を張っていたとしても、ワンクリック詐欺を100%回避することは非常に困難です。現実的な問題としては不可能と言っても過言ではありません。そこで、本段ではワンクリック詐欺に遭遇してしまった際の対処方法について考えていきます。こういった話題において、どこでも目にする、耳にするのが「無視するに限る」という対処方法です。実際問題、これが間違いなく正解です。ところが、詐欺師は様々な手段を使って被害者の不安心を煽り、金銭を引き出そうとしてきます。その不安煽りに屈せず、泰然とした態度で詐欺師に対抗しましょう。次段からは、幾つかの例を考えてみます。

 

「個人情報を控えた」という脅し文句

 

非常によく目にする、耳にするワンクリック詐欺のワードとして挙げられるのが、表題に挙げた「あなたの個人情報を取得しました。支払いがなされない場合は法的手段に出ます」といったものです。断言できることですが、これは間違いなく「嘘」です。詐欺師の「はったり」です。通常、ブラウザでウェブページにアクセスしただけ、ユーザーが何も入力していないにも関わらず個人情報、例えば氏名や住所などを抜き取ることは不可能です。これは詐欺師が被害者の不安心を煽るために使う常套句のようなものであり、決して信じてはいけません。繰り返しになりますが、リンクを「クリック」した「だけ」であなたの個人情報が相手方に伝わってしまうということは決してありませんので、このような文言がブラウザ上に表示されたとしても意に介することはありません。無視してしまいましょう。
上記のような内容は、本稿の読者はどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。それに対して「そうは言っても、極めて高等な技術を用いて個人情報が抜き取られることがあるのではないか」という不安を持つ方もいることでしょう。そういった不安を持つ方は、次の言葉を頭の片隅に留めておいて下さい。そのような高等技術を持つ詐欺師であれば「ワンクリック詐欺のような初等的かつ短絡的な手段で小銭を稼ぐことはしない。もっと稼ぎの大きい手段を選ぶ」のです。

 

 

「IPアドレスを控えた」という脅し文句

 

前段で扱った「個人情報を云々」という脅し文句と並列してよく使われるのが、表題に述べた「IPアドレスを控えました。支払いがない場合は法的手段に出ます」といったものです。これに関しても「無視」が最善ですが、個人情報よりもやや厄介な点があるため、順を追って説明します。
まず「IPアドレス」というのは各PCのインターネット上における識別番号のようなものです。一般的な言葉で例えるのであれば「インターネット上の住所」にあたります。個人でインターネットに接続している場合、その個人を指すものと考えて差し支えありません。
次に、そのIPアドレスが「取得される」ということはあるのか、という疑問が湧くことでしょう。これに関しては「ある」というのが答えになります。ウェブページを閲覧する際には、公開している側には「アクセスログ」というものが残ります。これは「ログ(記録)」という言葉が指すとおり、ウェブページの閲覧者や閲覧数を記録するためのもので、そこにはアクセス者のIPアドレスが記載されます。
ここまで書いた内容からすると「IPアドレスを控えられたからには支払うしかない」という結論に至ってしまうかもしれませんが、そのようなことは決してありません。というのも、IPアドレス自体は数字の羅列であって、そこから特定のPCもしくは個人を割り出す行為は相応の理由が無ければ不可能です。「このIPアドレスの者が自分のウェブページにアクセスし、利用料金を支払わない」というのは、正当な理由として認められることはありません。ウェブページ上に「ここをクリックすると料金が発生する」という内容が利用者に間違いなく伝わるような文章が明記されているのであれば、それはまた別の問題になりますが「事前の断りなく自動的に利用料金が発生する」といった状況においては、IPアドレスを控えたところで、その情報から裁判所等に訴え出ることは不可能です。

 

「利用料金について明記してある」という脅し文句

 

「利用料金が発生する」ということをユーザーに伏せたままに有料コンテンツを提供することは明確な違法行為にあたります。この違法行為が「ワンクリック詐欺」なのですが、これに関して「利用料金についてウェブページ内に記載されている」と詐欺師側が主張することがあります。こういった場合に「自分がその文言を見落としてしまったのではないか」という不安から支払いをしてしまうかもしれませんが、これも「被害者の不安心を煽る」という詐欺師の手段であることが大半です。
利用料金について記載してあるといっても、ユーザーの目に付きにくい箇所への記載である場合、見落とす方が自然であるような箇所への記載である場合、あるいは「きちんと読んでいても利用料金が発生することがユーザーに間違いなく伝わる書き方でない」といったような場合、その主張は法的には無効とされます。なので、こういった文言で迫られたとしても、決して不安にならず、泰然とした態度を取り続けるよう心がけて下さい。
なお「利用料金についてはこちらに記載してあります」などの文言でリンクが張られていたとしても、二次被害を避けるため、決してそのリンクをクリックしてはいけません。無視を決め込むことが、解決への近道です。

 

ワンクリック詐欺の回避と対処

 

ワンクリック詐欺に遭遇しないための方法と、万が一遭遇してしまった際の対処法を考えてきました。本稿で主として述べたのは「おかしなURLにアクセスしない」こと、そして「無視をする」ことです。ウェブページ内の目に付きやすい箇所に「利用料金が発生する」旨が明記されていない限り、それは「ワンクリック詐欺」に該当します。詐欺被害に遭わない快適なインターネット生活を送りましょう。

 

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